古川薫『ザビエルの謎』:来日前が興味深い [本]
ザビエル(スペイン読みならハビエル)がバスク人だということをはじめて知った。
しかも父親はバスクの宰相で、スペインと戦って死んでいる。
ロヨラもバスク人だが、この戦いではスペイン側についていた。
いや、実におもしろい。
いろんなことを考える。
それに対して、来日後の話はいまいちピンとこなかった。
しかも父親はバスクの宰相で、スペインと戦って死んでいる。
ロヨラもバスク人だが、この戦いではスペイン側についていた。
いや、実におもしろい。
いろんなことを考える。
それに対して、来日後の話はいまいちピンとこなかった。
ル=グィン『ゲド戦記』:やや頭でっかちな [本]
大変な有名作である。
『指輪』『ナルニア』『はてしない物語』の次くらいではないか。
実際、それなりにおもしろかったが、なんというか「教養人の書物」という感じ。
いかにも人類学勉強しました的な細部と、自己というテーマ。
なんかなあ…
まあ、でも三作目までは読むつもりです。
『指輪』『ナルニア』『はてしない物語』の次くらいではないか。
実際、それなりにおもしろかったが、なんというか「教養人の書物」という感じ。
いかにも人類学勉強しました的な細部と、自己というテーマ。
なんかなあ…
まあ、でも三作目までは読むつもりです。
陳舜臣『曹操』:常識化された曹操 [本]
酒井健『バタイユ入門』:熱のある入門書 [本]
貫成人『ニーチェ』:わからなくてよいということがわかった [本]
「入門・哲学者シリーズ」の1冊。
そこそこ読みやすく、かと言って入門書にありがちな読者への媚びがないのは好印象。
が、わかりやすいかと言えば、厳しい。
飛躍が多く、ただ断言を受け入れる他ない感じ。
ただ、これはニーチェ自身のスタイルでもあるので、仕方ないと言えば仕方ない。
結局、ニーチェは「思想の種」でありインスピレーション源なのだろう。
だから、そこに首尾一貫した「思想」を見つけようとしてもそれは解釈者の思想になってしまう。
(永井均はそれがおもしろいのだが)
というわけで、ニーチェはある意味「わからないのが正しい」という結論を出せたので有用であった。
そこそこ読みやすく、かと言って入門書にありがちな読者への媚びがないのは好印象。
が、わかりやすいかと言えば、厳しい。
飛躍が多く、ただ断言を受け入れる他ない感じ。
ただ、これはニーチェ自身のスタイルでもあるので、仕方ないと言えば仕方ない。
結局、ニーチェは「思想の種」でありインスピレーション源なのだろう。
だから、そこに首尾一貫した「思想」を見つけようとしてもそれは解釈者の思想になってしまう。
(永井均はそれがおもしろいのだが)
というわけで、ニーチェはある意味「わからないのが正しい」という結論を出せたので有用であった。
ニーチェ―すべてを思い切るために:力への意志 (入門・哲学者シリーズ 1)
- 作者: 貫 成人
- 出版社/メーカー: 青灯社
- 発売日: 2007/10/03
- メディア: 単行本
ノウルズ『アーサー王物語』:王妃すげえな… [本]
冨田恭彦『観念論ってなに?』:なんかマニアックな議論… [本]
滝浦静雄『「自分」と「他人」をどうみるか』:冷めた議論 [本]
別に間違ったことを言ってる訳じゃないんだけど
なんと言うか、
デカルトやフッサールやヴィトゲンシュタインがこういうことを考えざるを得なかった熱というか
そういうものがまったく伝わってこない。
著者はどうしてこんなことを考えているんだろう。
なんで哲学をやってるんだろう、という。
それなりにまとまってて、悪い本じゃないですが。
なんと言うか、
デカルトやフッサールやヴィトゲンシュタインがこういうことを考えざるを得なかった熱というか
そういうものがまったく伝わってこない。
著者はどうしてこんなことを考えているんだろう。
なんで哲学をやってるんだろう、という。
それなりにまとまってて、悪い本じゃないですが。
「自分」と「他人」をどうみるか―新しい哲学入門 (NHKブックス)
- 作者: 滝浦 静雄
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 1990/05
- メディア: 単行本