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虚淵玄『フェイト/ゼロ』:読んでしまった! [本]

我慢しきれず読んでしまった。

おもしろかった!
間違いなく!

そして、巷で言われるほど悲惨でもなかったと思う。

雁夜おじさんは原作でも素敵だった。
たしかに犬死にだ。
でも、おじさんが笑って死ねたんだ。
たとえ、それが報われなくても、本当に桜を思っていたから笑って死ねたんだ。

ありがとう、虚淵玄!
またStay Nightもやりたくなってきたなあ…


Fate/Zero(1) 第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫)

Fate/Zero(1) 第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫)

  • 作者: 虚淵 玄
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/01/12
  • メディア: 文庫



Fate/Zero (3) フィギュア付き限定版

Fate/Zero (3) フィギュア付き限定版

  • 作者: 真じろう
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/03/26
  • メディア: コミック



Fate/Zero (1) (角川コミックス・エース 345-1)

Fate/Zero (1) (角川コミックス・エース 345-1)

  • 作者: 真じろう
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/09/02
  • メディア: コミック



Fate/Stay night DVD版

Fate/Stay night DVD版

  • 出版社/メーカー: TYPE MOON
  • メディア: DVD-ROM



Fate/hollow ataraxia 通常版(DVD-ROM)

Fate/hollow ataraxia 通常版(DVD-ROM)

  • 出版社/メーカー: TYPE MOON
  • メディア: DVD-ROM



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ジッド『狭き門』:読んじゃった [本]

ジッドほど、「名のみ高く・今は読まれない作家」もなかなかいないのではないか。
『田園交響楽』がけっこうよかったので、この超有名作も読んでみた。

まず、文章が実に見事である。
しかし、やはり「キリスト教」の壁が立ちふさがる。
というか、今ではそういう何らかのエクスキューズ抜きに読むのは難しいということなのだと思う。

最初の上に出てくる叔母の描写が素晴らしい。
こういう禁欲的なものの隙間から零れ出る色っぽさは凄い。
そういう作家なんだろう、と聞いた口を叩いておこう。


狭き門 (新潮文庫)

狭き門 (新潮文庫)

  • 作者: ジッド
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1954/03
  • メディア: 文庫





田園交響楽 (新潮文庫)

田園交響楽 (新潮文庫)

  • 作者: ジッド
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1952/07
  • メディア: 文庫



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ルーン『世界教養全集11 芸術の歴史』:今では不正確だが立派! [本]

おそるべき質を誇った、平凡社世界教養全集の一冊。
原著が1937年、訳書が1960年。
ということで、内容はかなり誤りが多いし(訳者による指摘もない)、著者の色もかなり濃くて時代を感じる。

とはいえ、二段組み600ページ弱に及ぶこうした本を一人の著者が書いたことは素直に凄いと思う。
一つの視点に貫かれた通史というものはやはり必要だ(というかおもしろい)し、そういう「蛮勇」を許す思想風土は、少なくとも私にとっては好ましい。

今、こういう本って書かれているのかなあ?


世界教養全集〈第11〉芸術の歴史 (1960年)

世界教養全集〈第11〉芸術の歴史 (1960年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 1960
  • メディア: -



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礒山雅『J・S・バッハ』:平易でマニアック [本]

表現は平易だが切り口はけっこうマニアック。
バッハを全然知らない人への入門書ではないかもしれないが、たいていの人にはなかなか興味深い本だと思う。

せっかくなので、もう一段濃い新書を出してもいいのではないだろうか。


J・S・バッハ (講談社現代新書)

J・S・バッハ (講談社現代新書)

  • 作者: 礒山 雅
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1990/10/17
  • メディア: 新書



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鈴木規夫『日本人にとってイスラームとは何か』:看板に偽りあり [本]

まず、日本人とイスラームに関する話は5分の1ほどである。
大部分は現状における複層化された「イスラーム」イメージの解読にあてられている。
イスラームに関してかなりの知識を前提とした圧縮度の高い文章で、正直読みにくい。
サイードの『オリエンタリズム』周辺の話はおもしろかったが。

で、肝心の第5章「イスラームと近代日本」はたいへん興味深かったので、ちゃんとこの路線で書けばいいのに、と思ったのでした。


日本人にとってイスラームとは何か (ちくま新書)

日本人にとってイスラームとは何か (ちくま新書)

  • 作者: 鈴木 規夫
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1998/05
  • メディア: 新書



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『ユリイカ総特集 涼宮ハルヒのユリイカ』:ロウカル批評の無力? [本]

表紙の長門があまりにかわいくて、つい買ってしまった…
執筆はなかなかの顔ぶれだと思う。
で、ぱらぱらと読んではみたのだが、どうにも、なんと言うか、困ってしまった。

個々の論考にはそれなりの妥当性があると思う。
けして間違ってはいないと思う。
しかし、その妥当性がどうにも『ハルヒ』という作品に届いていない、と感じてしまう。

『まどか』関連の批評を見てても思ったが、今のロウカルチャーのハイブリッドぶりに対して、もはや線的な「批評」は無力だという気がどうしてもしてしまうのだ。
「それはそうも言えるけど、それで?」という感じ。
東浩紀さんが長年批評から撤退してるのはそう言うことなのかなあと思う(ホントは読みたいけど)。
「それなりのこと」は書けても、もはや刺激的ではないのだ。
そういう状況に対して、書き手がイマイチ「のんき」に見える。
福嶋さんあたりはまだ危機感を持っている気はするけれど…

まあ、もっと単純に「仕事で書きました」という感じの文章がけっこうあったな、ということかもしれません!








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二階堂黎人『人狼城の恐怖』:まあ、こんなもんか [本]

世界最長の本格推理とのこと。
まあ、やはり冗長。

仕掛けは大がかりでけっこう好みだが、相変わらず登場人物がうすっぺらくて魅力がない。
とくに肝心の蘭子の言う事が片端から陳腐きわまりないのには閉口する。

こういうのは、せめて戦前を舞台にしてくれないと、読んでてあほらしくなってしまう。
現代と地続きの世界では無理だろう。

小説としてはおもしろくない。
まあ、これだけ厚いと妙な達成感はあるけれど。

しかし、二階堂黎人にはガッカリさせられ続け。
『悪霊の館』はけっこうおもしろかったんだけどなあ。


悪霊の館 (講談社文庫)

悪霊の館 (講談社文庫)

  • 作者: 二階堂 黎人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: 文庫



人狼城の恐怖〈第1部〉ドイツ編 (講談社文庫)

人狼城の恐怖〈第1部〉ドイツ編 (講談社文庫)

  • 作者: 二階堂 黎人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 文庫



人狼城の恐怖〈第2部〉フランス編 (講談社文庫)

人狼城の恐怖〈第2部〉フランス編 (講談社文庫)

  • 作者: 二階堂 黎人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 文庫



人狼城の恐怖〈第3部〉探偵編 (講談社文庫)

人狼城の恐怖〈第3部〉探偵編 (講談社文庫)

  • 作者: 二階堂 黎人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: 文庫



人狼城の恐怖〈第4部〉完結編 (講談社文庫)

人狼城の恐怖〈第4部〉完結編 (講談社文庫)

  • 作者: 二階堂 黎人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 文庫



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塚原史『人間はなぜ非人間的になれるのか』:ちとタイトル倒れ [本]

最初の問題設定は興味深かったのに、どんどん失速していく。

テーマがどんどん拡散して、結局、自分の好きな話に持っていった、という印象。

つまらなくはないんだけど、冒険もないし刺激もない。

タイトルだけは挑戦的なのにね。


人間はなぜ非人間的になれるのか (ちくま新書)

人間はなぜ非人間的になれるのか (ちくま新書)

  • 作者: 塚原 史
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 新書



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吉田直『トリニティ・ブラッド 嘆きの星』:序章はよかった [本]

序章はゾクゾクした。
ムードもキャラクターも最高で、これからどうなるのかメチャクチャ楽しみだった。

しかし

その後はいろんな意味で凡庸なアクションになってしまった。
特に人物造形に魅力が全く感じられない。
半端にチープでギャグにもならない。

まあ、なにぶんまだ第一冊目なので、もしかしたら化けるのかもしれない。
ので、もうちょっと読みます。


トリニティ・ブラッド―Reborn on the Mars 嘆きの星 (角川スニーカー文庫)

トリニティ・ブラッド―Reborn on the Mars 嘆きの星 (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 吉田 直
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 文庫



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関口和彦・鈴木みそ『マンガ 物理に強くなる』:よくできてる! [本]

学習マンガというジャンルの成熟を思い知らされる1冊。

なんと、ホントに「おもしろくて、わかりやすい」のだ。

鈴木みそって、こういう「はっきりと学習目的」のものが向いてると思う。


マンガ 物理に強くなる (ブルーバックス)

マンガ 物理に強くなる (ブルーバックス)

  • 作者: 関口 知彦 (原作)
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/08/21
  • メディア: 新書



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