虚淵玄『フェイト/ゼロ』:読んでしまった! [本]
我慢しきれず読んでしまった。
おもしろかった!
間違いなく!
そして、巷で言われるほど悲惨でもなかったと思う。
雁夜おじさんは原作でも素敵だった。
たしかに犬死にだ。
でも、おじさんが笑って死ねたんだ。
たとえ、それが報われなくても、本当に桜を思っていたから笑って死ねたんだ。
ありがとう、虚淵玄!
またStay Nightもやりたくなってきたなあ…
おもしろかった!
間違いなく!
そして、巷で言われるほど悲惨でもなかったと思う。
雁夜おじさんは原作でも素敵だった。
たしかに犬死にだ。
でも、おじさんが笑って死ねたんだ。
たとえ、それが報われなくても、本当に桜を思っていたから笑って死ねたんだ。
ありがとう、虚淵玄!
またStay Nightもやりたくなってきたなあ…
Fate/Zero(1) 第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫)
- 作者: 虚淵 玄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/12
- メディア: 文庫
Fate/Zero (1) (角川コミックス・エース 345-1)
- 作者: 真じろう
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/09/02
- メディア: コミック
Fate/hollow ataraxia 通常版(DVD-ROM)
- 出版社/メーカー: TYPE MOON
- メディア: DVD-ROM
ジッド『狭き門』:読んじゃった [本]
ジッドほど、「名のみ高く・今は読まれない作家」もなかなかいないのではないか。
『田園交響楽』がけっこうよかったので、この超有名作も読んでみた。
まず、文章が実に見事である。
しかし、やはり「キリスト教」の壁が立ちふさがる。
というか、今ではそういう何らかのエクスキューズ抜きに読むのは難しいということなのだと思う。
最初の上に出てくる叔母の描写が素晴らしい。
こういう禁欲的なものの隙間から零れ出る色っぽさは凄い。
そういう作家なんだろう、と聞いた口を叩いておこう。
『田園交響楽』がけっこうよかったので、この超有名作も読んでみた。
まず、文章が実に見事である。
しかし、やはり「キリスト教」の壁が立ちふさがる。
というか、今ではそういう何らかのエクスキューズ抜きに読むのは難しいということなのだと思う。
最初の上に出てくる叔母の描写が素晴らしい。
こういう禁欲的なものの隙間から零れ出る色っぽさは凄い。
そういう作家なんだろう、と聞いた口を叩いておこう。
ルーン『世界教養全集11 芸術の歴史』:今では不正確だが立派! [本]
礒山雅『J・S・バッハ』:平易でマニアック [本]
鈴木規夫『日本人にとってイスラームとは何か』:看板に偽りあり [本]
『ユリイカ総特集 涼宮ハルヒのユリイカ』:ロウカル批評の無力? [本]
表紙の長門があまりにかわいくて、つい買ってしまった…
執筆はなかなかの顔ぶれだと思う。
で、ぱらぱらと読んではみたのだが、どうにも、なんと言うか、困ってしまった。
個々の論考にはそれなりの妥当性があると思う。
けして間違ってはいないと思う。
しかし、その妥当性がどうにも『ハルヒ』という作品に届いていない、と感じてしまう。
『まどか』関連の批評を見てても思ったが、今のロウカルチャーのハイブリッドぶりに対して、もはや線的な「批評」は無力だという気がどうしてもしてしまうのだ。
「それはそうも言えるけど、それで?」という感じ。
東浩紀さんが長年批評から撤退してるのはそう言うことなのかなあと思う(ホントは読みたいけど)。
「それなりのこと」は書けても、もはや刺激的ではないのだ。
そういう状況に対して、書き手がイマイチ「のんき」に見える。
福嶋さんあたりはまだ危機感を持っている気はするけれど…
まあ、もっと単純に「仕事で書きました」という感じの文章がけっこうあったな、ということかもしれません!
執筆はなかなかの顔ぶれだと思う。
で、ぱらぱらと読んではみたのだが、どうにも、なんと言うか、困ってしまった。
個々の論考にはそれなりの妥当性があると思う。
けして間違ってはいないと思う。
しかし、その妥当性がどうにも『ハルヒ』という作品に届いていない、と感じてしまう。
『まどか』関連の批評を見てても思ったが、今のロウカルチャーのハイブリッドぶりに対して、もはや線的な「批評」は無力だという気がどうしてもしてしまうのだ。
「それはそうも言えるけど、それで?」という感じ。
東浩紀さんが長年批評から撤退してるのはそう言うことなのかなあと思う(ホントは読みたいけど)。
「それなりのこと」は書けても、もはや刺激的ではないのだ。
そういう状況に対して、書き手がイマイチ「のんき」に見える。
福嶋さんあたりはまだ危機感を持っている気はするけれど…
まあ、もっと単純に「仕事で書きました」という感じの文章がけっこうあったな、ということかもしれません!
ユリイカ2011年7月臨時増刊号 総特集=涼宮ハルヒのユリイカ! The girl greatly enlivens the criticism!
- 作者: 大森 望
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2011/06/14
- メディア: ムック
二階堂黎人『人狼城の恐怖』:まあ、こんなもんか [本]
世界最長の本格推理とのこと。
まあ、やはり冗長。
仕掛けは大がかりでけっこう好みだが、相変わらず登場人物がうすっぺらくて魅力がない。
とくに肝心の蘭子の言う事が片端から陳腐きわまりないのには閉口する。
こういうのは、せめて戦前を舞台にしてくれないと、読んでてあほらしくなってしまう。
現代と地続きの世界では無理だろう。
小説としてはおもしろくない。
まあ、これだけ厚いと妙な達成感はあるけれど。
しかし、二階堂黎人にはガッカリさせられ続け。
『悪霊の館』はけっこうおもしろかったんだけどなあ。
まあ、やはり冗長。
仕掛けは大がかりでけっこう好みだが、相変わらず登場人物がうすっぺらくて魅力がない。
とくに肝心の蘭子の言う事が片端から陳腐きわまりないのには閉口する。
こういうのは、せめて戦前を舞台にしてくれないと、読んでてあほらしくなってしまう。
現代と地続きの世界では無理だろう。
小説としてはおもしろくない。
まあ、これだけ厚いと妙な達成感はあるけれど。
しかし、二階堂黎人にはガッカリさせられ続け。
『悪霊の館』はけっこうおもしろかったんだけどなあ。
塚原史『人間はなぜ非人間的になれるのか』:ちとタイトル倒れ [本]
吉田直『トリニティ・ブラッド 嘆きの星』:序章はよかった [本]
序章はゾクゾクした。
ムードもキャラクターも最高で、これからどうなるのかメチャクチャ楽しみだった。
しかし
その後はいろんな意味で凡庸なアクションになってしまった。
特に人物造形に魅力が全く感じられない。
半端にチープでギャグにもならない。
まあ、なにぶんまだ第一冊目なので、もしかしたら化けるのかもしれない。
ので、もうちょっと読みます。
ムードもキャラクターも最高で、これからどうなるのかメチャクチャ楽しみだった。
しかし
その後はいろんな意味で凡庸なアクションになってしまった。
特に人物造形に魅力が全く感じられない。
半端にチープでギャグにもならない。
まあ、なにぶんまだ第一冊目なので、もしかしたら化けるのかもしれない。
ので、もうちょっと読みます。
トリニティ・ブラッド―Reborn on the Mars 嘆きの星 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 吉田 直
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/02
- メディア: 文庫