金庸『射雕英雄伝』:残念 [小説]
残念ながら、『笑傲江湖』よりかなり劣ると言わざるをえない。
登場人物の行動にまったく説得力がなく、「なんでやねん」とこぼすこと幾たびか。
特に主人公がアホすぎてまったく感情移入できない。
いちばんいいのを最初に読んでしまったのか…
登場人物の行動にまったく説得力がなく、「なんでやねん」とこぼすこと幾たびか。
特に主人公がアホすぎてまったく感情移入できない。
いちばんいいのを最初に読んでしまったのか…
射雕英雄伝(しゃちょうえいゆうでん) (1) (トクマコミックス)
- 作者: 金 庸
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2009/02/26
- メディア: コミック
射雕英雄伝(しゃちょうえいゆうでん) 全19巻セット (トクマコミックス)
- 作者: 金庸(キンヨウ)
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: コミック
金庸『秘曲 笑傲江湖』:圧倒的におもしろい! [小説]
いや、ひさしぶりに夢中になった。
「巻措く能わず」とはこのことか。
圧倒的なスケール感と個性の塊のような登場人物たち。
魅せられました。
金庸、畏るべし。
他の作品もこれくらいおもしろければ、当分退屈はしなさそう。
「巻措く能わず」とはこのことか。
圧倒的なスケール感と個性の塊のような登場人物たち。
魅せられました。
金庸、畏るべし。
他の作品もこれくらいおもしろければ、当分退屈はしなさそう。
秘曲 笑傲江湖〈1〉殺戮の序曲 金庸武侠小説集 (徳間文庫)
- 作者: 金 庸
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2007/06
- メディア: 文庫
ディック『パーキー・パットの日々』(1) [小説]
短編集。
「ウーブ身重く横たわる」
まあまあ。
「だれもはいってないような気がするな」には笑った。
「ルーグ」
何が面白いの?誰か教えて。
「変種第二号」
これは面白かった。
オチに関しては、たいていの人が途中でわかると思うが、とにかくイメージが素晴らしい。
うー、夢に見そう。
「ウーブ身重く横たわる」
まあまあ。
「だれもはいってないような気がするな」には笑った。
「ルーグ」
何が面白いの?誰か教えて。
「変種第二号」
これは面白かった。
オチに関しては、たいていの人が途中でわかると思うが、とにかくイメージが素晴らしい。
うー、夢に見そう。
ディック傑作集〈1〉パーキー・パットの日々 (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: フィリップ・K. ディック
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1991/01
- メディア: 文庫
ディック傑作集〈2〉時間飛行士へのささやかな贈物 (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: フィリップ・K. ディック
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1991/01
- メディア: 文庫
まだ人間じゃない (ハヤカワ文庫 SF テ 1-19 ディック傑作集)
- 作者: フィリップ K.ディック
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/03/07
- メディア: 文庫
ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫 SF テ 1-18 ディック傑作集)
- 作者: フィリップ K.ディック
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/03/07
- メディア: 文庫
フォークナー「エミリーへの薔薇」 [小説]
これはもう、断然すばらしい。
凄い。
フォークナーの言う通り。
エミリーに、せめて薔薇を。
凄い。
フォークナーの言う通り。
エミリーに、せめて薔薇を。
世界文学全集〈第41〉フォークナー (1968年) 響きと怒り 死の床に横たわりて あの夕陽 エミリーへのばら
- 作者:
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1968
- メディア: -
森鴎外「山椒大夫」:鮮やかな速度 [小説]
夏目漱石『三四郎』:何か怖ろしい、眩暈の小説 [小説]
森鴎外「うたかたの記」:ロマンだ!!! [小説]
筒井康隆『文学部唯野教授』 [小説]
久しぶりに読み返したが、やはり面白い。
物語部分は言うまでもなく、講義部分も最近聞かない名前もたくさん出て来て楽しかった。
(哲学系の部分は退屈だったが)
しかし、本当に文章がうまいなあ。
いまさらながら。
物語部分は言うまでもなく、講義部分も最近聞かない名前もたくさん出て来て楽しかった。
(哲学系の部分は退屈だったが)
しかし、本当に文章がうまいなあ。
いまさらながら。
[オーディオブックCD] 筒井康隆 著 「文学部唯野教授 」(CD10枚)
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: ことのは出版
- 発売日: 2008/05/12
- メディア: CD
桜庭一樹『少女には向かない職業』:消化し難い力作 [小説]
少女の魂は殺人に向かない。
誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。
面白かった。
そういう表現が合っているかはわからないのだけれど。
最初は妙に気を引くような、ネトネトした文章がいやだった。
(語彙も語り手にしては豊富すぎて不自然だし)
でも途中から、まったく気にならなくなった。
うーん。
これはどういう小説なんだろう。
クライムノベルではある。
が、やはりちょっと違う。
中学生が主人公だから?
確かにそれはそう。
だけど。どうなんだろう?
歯切れの悪い言い方しかで生きないのは、イマイチ消化し切れてないから。
そういう書き方なのだ。
とにかく読みごたえあった。
それは確かだ。
小林正訳の『赤と黒』だが… [小説]
野崎歓の『赤と黒』誤訳論争はさておき、昭和32年発行の新潮文庫版である。
小林正はスタンダール研究では有名な人らしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E6%AD%A3_(%E4%BB%8F%E6%96%87%E5%AD%A6%E8%80%85)
で、その翻訳だが、なんというか、キツい。
この年代の翻訳が今読んで古くさく見えるのは仕方ないだろうが、それでもちょっと度が過ぎている気がする。
「なにしろ、百姓ですから、背広しか着たことがありません」
え?背広ってスーツの事じゃないの?
「おれがいい気になって涙を流すような人間だとは、思いもよらなかったわい」
え?「わい」?
ソレルはここで19歳なのだが…
あと、読んでてイマイチ意味の取れない部分も多い。
やはり原文が難解なのか…
とりあえず、岩波の桑原・生島訳も買って、比べながら読もうかと思う。
小林正はスタンダール研究では有名な人らしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E6%AD%A3_(%E4%BB%8F%E6%96%87%E5%AD%A6%E8%80%85)
で、その翻訳だが、なんというか、キツい。
この年代の翻訳が今読んで古くさく見えるのは仕方ないだろうが、それでもちょっと度が過ぎている気がする。
「なにしろ、百姓ですから、背広しか着たことがありません」
え?背広ってスーツの事じゃないの?
「おれがいい気になって涙を流すような人間だとは、思いもよらなかったわい」
え?「わい」?
ソレルはここで19歳なのだが…
あと、読んでてイマイチ意味の取れない部分も多い。
やはり原文が難解なのか…
とりあえず、岩波の桑原・生島訳も買って、比べながら読もうかと思う。