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『ニューヴィクトリーアンカー』の評価 [英語をやり直してみる]

『ニューヴィクトリーアンカー』は初級辞書として大変評価が高い。
「引く辞書」としてはもちろん語数が足りない。
が、「読む辞書」もしくは「覚える辞書」としては素晴らしい、というものだ。

実際、なかなかよくできているとは思うのだが、気になる点もある。

まずは例が少ないこと。
文を多く収録するのは難しいにしても、もう少し句レベルでの用例は多く示してほしかった。
やはり訳語だけではイメージが広がりにくい。

もちろん、そもそも初級者が「引く」辞書として作られているのだから、筋違いと言われればそうだ。
だが、「読む辞書」「覚える辞書」として推奨されていることを考えると、ちょっとどうかと思われる。

もう一つは、語や表現の選択が意外と古いと言うことだ。

最初から読み始めて、ノートしていったのだが、100のうち26が『ロングマンアメリカ英語辞典』には載っていないのだ。
『ヴィクトリー』は46,000語。
『ロングマン』は95,000語である。
普通に考えれば、『ヴィクトリー』に入っている語は『ロングマン』にも入っていると考えるだろう。

abalone
abbess
abbot


確かに、優先順位としてはさほど高くない気はする。
現代性をどれだけ優先するかどうか、という問題もあるのだろうが、やはり英英辞典に比べてフットワークが重いと言わざるを得ない。
(これが前世紀の辞書だというならわかるが2005年である)

もちろん、英英辞典にはない美点もある。
単なる「外国人向け」にはない「日本人向け」の姿勢だ。
これは初級者にとってとても重要であることは間違いない。
私も勉強にはなる。
だからよい辞書なのだ。初級用としては。

ようするに、中級者が単語帳代わりに「読んで覚える辞書」はまだない、ということなのだ。

見出し語はもっと少なくてよいから、もっと現代的で用例の多い辞書がないものか…


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  • 作者: 野田 哲雄
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/10
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