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天野敦之『会計のことが面白いほどわかる本』はホントに面白い [本]

看板に偽りなし。
ほんとに「面白いほどわかる」ぞ。

まず、「その2 複式簿記」が素晴らしい。
勝手に要約する(間違っててもそれは私の責任である)。


まず、取引には三種類ある。
①調達取引 ②投資取引 ③回収取引

①調達取引はお金を集めること。この取引には
 ・会社のお金がどれだけ増えたか、
 ・どうやって調達したか(お金の帰属先はどこか)
という二面性がある。

②投資取引は収益を得るためにお金を使うこと。この取引には
 ・会社のお金がどれだけ減ったか、
 ・お金が何に変化したか
という二面性がある。

③回収取引はお金を得ること。この取引には
 ・会社のお金がどれだけ増えたか、
 ・どのような活動によってお金が増えたのか
という二面性がある。

この二面性を同時に記述するのが複式簿記である。


おお、すっきりする。
細かい手続きの前に、こういう本質的な話が聞きたかったのよ。

次は、五種の勘定科目について。


資産と費用は同じ借方科目である。
どちらもお金が減った結果増えるものであり、のちのち収益(お金)として回収されるもの。

収益・負債・資本は貸方科目である。
どれもお金がなぜ増えたのかを示すもの。


なるほどね-。
いや、今まで何で資産と資本が逆なのか、資産と費用が一緒なのか、いまいちピンとこなかったんだが、すっきりするよ。

説明上手ってすごい。

ほんとに会計やってる人には当たり前のことなのかもしれないけど、なかなかちゃんと説明できる人っていない気がする。

会計を知らない人、初心者の人、やってるけどいまいちピンとこない人にお勧めです。


会社法対応 会計のことが面白いほどわかる本<会計の基本の基本編>

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  • 作者: 天野 敦之
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2006/07/01
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会計のことが面白いほどわかる本 新会計基準の理解編

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  • 出版社/メーカー: 中経出版
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