谷川流『学校を出よう!』:滲み出す怒りと苛立ち [ライトノベル]
『涼宮ハルヒの憂鬱』と同時期に書かれたとは思えない。
比べれば、明らかに設定は凡庸でキャラクターも類型的。
時折、流石の表現もあるが、上っ面を見た限りでは数あるラノベのひとつ、といった感じだ。
しかし、何か滲み出てくるものがあるのだ。
奥深いところから漂ってくる怒りと苛立ち。
「なぜ現実はこんな風でしかありえないのか」と執拗に響く通奏低音。
(そしてまるで合っていないのどかなイラスト…)
『ハルヒ』からは完全に拭い去られていた作者の「自我」がここには顔をのぞかせている。
逆に言えば、この作品があってこそ『ハルヒ』のような完璧な世界が描けたのだろう。
正直、疲れたし読んでてつらかった。
だが、間違いなく興味深い小説だ。
続編がどう展開していくのか想像もつかない。
比べれば、明らかに設定は凡庸でキャラクターも類型的。
時折、流石の表現もあるが、上っ面を見た限りでは数あるラノベのひとつ、といった感じだ。
しかし、何か滲み出てくるものがあるのだ。
奥深いところから漂ってくる怒りと苛立ち。
「なぜ現実はこんな風でしかありえないのか」と執拗に響く通奏低音。
(そしてまるで合っていないのどかなイラスト…)
『ハルヒ』からは完全に拭い去られていた作者の「自我」がここには顔をのぞかせている。
逆に言えば、この作品があってこそ『ハルヒ』のような完璧な世界が描けたのだろう。
正直、疲れたし読んでてつらかった。
だが、間違いなく興味深い小説だ。
続編がどう展開していくのか想像もつかない。
学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)
- 作者: 谷川 流
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/06
- メディア: 文庫
学校を出よう!〈3〉The Laughing Bootleg (電撃文庫)
- 作者: 谷川 流
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/10
- メディア: 文庫
学校を出よう!〈4〉Final Destination (電撃文庫)
- 作者: 谷川 流
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/03
- メディア: 文庫
学校を出よう!〈5〉NOT DEAD OR NOT ALIVE (電撃文庫)
- 作者: 谷川 流
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/09
- メディア: 文庫
学校を出よう! (6) VAMPIRE SYNDROME 電撃文庫 (0996)
- 作者: 谷川 流
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/10
- メディア: 文庫
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